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特集

日本映画監督協会 会員名鑑

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各審査員レポート 大森立嗣

山形国際ドキュメンタリー映画祭

                              ---大森立嗣---

 

根岸さんから電話をいただきその趣旨を伺い、映画祭期間中に僕はKAWASAKIしんゆり映画祭に参加する予定があったのでお断りしようと思ったが、根岸さんが「いってこいすればいい」と言ったので少し吃驚したのを覚えています。同時に少し嬉しかったです。自分が必要とされているような気分になったのです。
実際いってみるととても大きな映画祭で200以上の作品を上映し、海外からの監督や関係者なども多数来日していました。開会式に参加しましたが、やはり式とつくものは退屈なのですが、開会式の終わったあとに、今回の審査員である伊藤さんや山本さんやジャンさんとお話しながら、先輩たちも退屈だと思ってることが分かり、なんとなく距離が縮まった気がしました。また開会式で上映された『出稼ぎ東京』という1965年制作のテレビドキュメンタリーはリズミカルで滑稽で興味深い作品でした。オープニングパーティーに参加し、山形のおいしい日本酒を飲むと、人見知りな僕も先輩たちとようやく親睦を深めていくことができました。
翌日からは映画漬けです。朝から晩まで1日、3本、4本は当たり前、多い日は短編も含めて6本も観るのです。その中にはもちろんつまらない作品もあるので、これは中々大変だなと思ったのが2日目です。この日は遅くまで映画を観ていたので、各自夕食をとるという予定でした。僕は山形の街に夕食を求め彷徨ったのですが、中々ひとりで食事だけするところが見つけられず、思わず松屋に入ってしまい煌々と光る白色灯のもと、ほんのりと侘しい気分となったのも今ではいい思い出です。
毎朝8時に今回の審査員の方々と朝食をしながら、昨日観た映画の話、今日の予定などを確認します。2日目から林海象さんも合流し全員集合です。年も映画経験もまったく違う5人ですからそれぞれ考え方が違うのは当然です。それでも一つの作品を選ばなければいけないのは実はすごく難しいことです。そんな中、必要なのはとてもシンプルですがお互いを認め合うことでした。俊也さんは一見こわもてでどこを切り取っても「これが映画監督か」と思わせるような人なのですが、ときどき見せる笑顔は世界がとろけるようでした。洋子さんは大胆で的確な映画への意見をお持ちでありながら、ちょっとドジでそれがまた可愛らしいのです。ジャンさんは大きな体と碧い瞳と溢れ出る優しさがたまらないのです。ドキュメンタリー映画への深い愛を感じました。海象さんは持ち前の話術と感性で真面目に映画を語ったかと思うと、もう冗談を言っているのです。海象さんがいると場が軽やかになり僕はとても助かりました。今回審査員として参加していい映画に出会えたこと、そして今回の審査員の方々に出会えたこと、とても素晴らしい経験でした。根岸さん、俊也さん、洋子さん、ジャンさん、海象さん、壇さん、本当にありがとうございました。