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特集

日本映画監督協会 会員名鑑

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日本映画監督協会賞・受賞者ダニエル・ルディ・ハリヤント監督インタビュー

 

●受賞の感想を―
受賞したことにより、映画監督としての自分の責任がいっそう重くなったように思います。今後は『監獄と楽園』を超える映画をつくらなければいけないのですから。また、映画制作における一貫性を持ち続けるために、よりいっそう努力しようと思います。

 

●『監獄と楽園』の伝えたいことは何ですか?
もっとも重要なのは子どもたちです。加害者の子も被害者の子もまだ幼く、今後、イデオロギーも宗教的な考え方も異なる、別個の環境で育っていかなければなりません(どちらもイスラム教ではありますが)その一方は暴力につながっています。

 

●この映画の制作過程で苦労したことは?
苦労したのは、登場人物たちとの交渉です。ドキュメンタリー映画監督として彼らの信頼を得るのは、簡単なことではありませんでした。撮影中だけでなく、映画が芸術作品として完成し、国際映画祭に出品する際にも、彼らとの信頼関係を維持しなければなりませんでした。

 

●よく刑務所内での撮影できましたね? (日本では不可能です)
全ては、努力と幸運と、この作品を完成するためにお力添えくださった神の手のおかげです。

 

●この映画を制作したことであなた自身や、映画に関係した人々に何らかの変化がありましたか?
私はたしかに変わりました。おもに、対立をどう見るかが変わりました。宗教はひとつであっても、聖戦(その宗教を守るための戦い)に関する考え方はいろいろです。私はこの映画の登場人物たちから、熱烈な信仰がテロリズムのような過激行動に変化し得ることを学びました。異質なものに対する敬意などはどこにもなくなってしまうのです。
 この映画は登場人物たちも変えました。被害者と加害者、二つの家族がこの映画を通して出会い、それぞれが相手の考え方を知ります。私はそこに、二つのグループが和解する可能性を感じるのです。

 

●今後の展望は?
『監獄と楽園』に関しては、これからも他の映画祭で上映されることを期待しています。そうすれば、この映画を通して私の考えを伝えることができるし、私が映画のなかで提示した状況について観客の方々がどう考えるかを知ることもできます。さらに、対立や紛争を解決する方法についても知ることができます。

 

●新しい映画は制作していますか?
はい。テロリズムとイデオロギーについて、別の視点から見た映画を製作中です。インドネシアの伝説的なロックバンド『カンタタバロック』についての映画もつくっています。