「映画を学ぶ/映画を教える・前編」
編集長 山本起也
あとがき
先日、京都で、亡き佐藤真さんの代役で座談会に出席した時のこと。増え続ける映画学校の話題になった。それは映画の活況を示すひとつの数値かもしれない。しかし、バブルとも言えるその状態について、自分自身先生をやっているとう自己矛盾を認めながらこう発言した。「日本の場合、撮影所における徒弟制の時代が長く、学校で映画を教えるということの準備が全体としてまだまだできていない感じがする。僕自身、映画をどうやって教えるか、ということに日々悩みながら教えているのが実情で、学校ばかりが増えていくのは正直複雑な感じ」であると。その時「自信ないなら先生なんかやるな!」と観客席から喧嘩を売られたのが、今回の座談を思いついたきっかけだった。これが70年代なら、その客(地元新聞の記者だと後から聞いた)を表に連れ出し・・・というところであるのだろうが、座談が終わり頭が冷えてからも、いったい自分は映画について何を教えられるのだろうと自問が続くのだった。それが自信のなさと受け取られるのなら仕方ない。ただ、教えるということは永遠の自問自答だということを、改めて思うのである。その自問自答こそが、映画を教えるということの本質のような気がする。今回の座談は、ガイラさん以下3氏による対談だが、メンバーを変えれば内容は果てしなく広がるテーマだと思う。年明け発刊の次号は高橋伴明さん、篠崎真さん、緒方明さん3氏による後半戦。ご期待下さい。(山本)
お知らせ
今回の対談でもいつにも増してとぼけた味を振りまいて下さったガイラさんのカレー屋さんは『コズミックダイニング・ガイラ(初台駅より二分・03-5388-8437)』です。また、ガイラさんの息子さんの小水とうたさんは、ロケケータリング(ロケ先でスタッフ、キャストに温かいご飯を振る舞うロケサービス)で大活躍。このたびそんな経験を生かした家庭料理のレシピ本も出版しました。小水とうた著『大鍋だからうまいのだ』(メディアファクトリー刊)11月17日発売!です。さらに、とうたさんのケータリングHPは
http://www.tohtering.com/ です。どうぞよろしく。
