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日本映画監督協会 会員名鑑

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『映画監督って何だ?』 崔洋一理事長 挨拶

崔洋一理事長 挨拶



nanda000.jpg世界の映画界は今、大きな変化を迎えています。二〇世紀が産んだ芸術と科学の融合として映画は発展してきました。優れた専門家が作り、スクリーンに投映される映画を劇場で観客が鑑賞する時代から、複合的なメディアで様々な送信通路を経て受け止めるアナログからデジタルへの時代へ変移しつつあります。
 先端技術は私たち監督にとって無縁なことではありません。しかし、場所や媒体がどんなに変わろうが、映画が作られ上映されることが無くなることは無いでしょう。また、テレビからドラマやドキュメンタリーやコマーシャルが無くなることもないでしょう。
 作る者、受け取る者は時として自分の意思で入れ替わる自由な権利を保持しています。つまり、映画、映像の監督を目指す新世代は過去、現在の私たちの作品に触ることにより生まれてきている、と断言できます。
 今年、日本映画監督協会は創立七〇周年を迎えました。その記念事業の一環として「映画監督って何だ!」という、著作権をテーマとした映画を製作いたしました。非常に残念なことですが、一九七〇年(昭和四十五年)以来、映画監督には著作権がありません。果たして監督を目指す新世代にとって私たちにとっても、これは大変不幸な事態と言わざるを得ません。
未来を見据える時、私たちは先輩監督たちの生き方を思い起こし、自らを叱咤激励しつつ、しっかりと次世代の俊英たちに監督協会の歴史と現在を伝える義務があります。
 時代は今、大きな変化の時期にきています。しかし、変化しても変わらない本来あるべき自然の権利があるはずです。「映画監督って何だ!」は、監督協会員全員の切なる願いと主張が込められた映画です。今、この映画は歩き出したばかりです。後戻りは出来ません。
ご高覧いただければ幸甚です。