11名の監督に、3つの質問をしました。
それぞれの個性的な回答を、ぜひお楽しみください。
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問1:
「未来」と聞いてどんなことを連想しますか?
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希望。喜び。光。拡大。愛。映画。 (天野裕充)
闇であり、薔薇。 (井坂聡)
幼い頃に読んだ「鉄腕アトム」の中の絵。
立体交差の高速道路や空飛ぶ車など。 (緒方明)
混沌 (北川篤也)
終戦を13才のとき、旧満州大連で迎えました。その瞬間、一瞬にしてなにもかも失いました。祖父母から三代営々と築きあげてきたもの、すべてです。その後、日本国家からは2年に亘り、棄民されました。それ以来、私には、「未来」はありません。「今日」という日の連続です。 (渋谷昶子)
≪2014年度末:エンタメ・ニュース≫
■ コンテンツ産業率依然2.5%推移
■ 劇場興収2000億円は遠い想い出
■ 映画館アトラクション化推進力3D映画惨敗
■ 地方型シネコン閉鎖続発
■ 映像配信興収初の3000億円超も事業撤退止まらず
■ ハリウッド・メジャー・スタジオ大型合併
■ 各国スタジオ大手シンガポールに進出
■ 邦画大作製作費100億円突破も主演俳優はアメリカ人
■ 日本マーケット4位転落
□ 「ついに"監督"の時代到来!」
(太一)
霧の中の風景。
ぼんやりとした輪郭がかろうじて見えるが、そこがどんな場所なのかは定かではない・・・こんな感じでしょうか。 (瀧本智行)
"死ぬまでに、はたして何本撮れるんやろか?"ということですね。 (檀雄二)
タイムマシン、空飛ぶ車、鉄腕アトム! (舞原賢三)
「未来」って、明るいとか、暗いとか、よく言われますよね。
私はあまりそういう風に考えた事がなく
現在の営みの連なりの先にあるもの・・・
自分については、日々積み重ねている事以上でも以下でもない
まあ、多少の運不運はあるでしょうけれど・・・
社会とか、宇宙とか、映画についてみると
どうも、心配な事がたくさんあって、確かに明るい感じはしないですが
でも、ひとりひとりの人間の営みの総体が未来につながっている
あたりまえだけれども、どんなに小さくとも
個々の思想と行動、作品が未来をつくるんだと思います。 (三浦淳子)
三ヶ月先か、100年先。
先のことはあまり考えていないので。
「未来」というテーマで、作品を考えよ!と言われたら、100年後、女性が世界を支配して、恋愛も女性同士でするのが当然になり、男子は優秀なDNAをもった精子の製造器くらいの扱いになっている。男子は、肉体労働用、鑑賞用など用途別にわかれ、いずれにしろ、30歳までしか生きられない。(現在の女子アナと同じだ。)。そんな、女性優位社会で起こるコメディでもどうかしら。 男子復権をめざす、ヘテロカップルが、精子冷凍工場を爆破する話。 (山田あかね)
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問2:
映画監督以外で、どんな職業に就いてみたいですか?
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指揮者。画家。 (天野裕充)
プロ野球選手(お約束の答えみたいですみません) (井坂聡)
陶芸家 (緒方明)
福岡ソフトバンクホークスの選手~監督 (北川篤也)
ものかき (渋谷昶子)
考えたことは無く、考えることも無い。 (太一)
なし。
この商売以外でどう生きていけばいいのか、皆目見当がつきません。 (瀧本智行)
役者です。あ、もちろん映画のですけども。 (檀雄二)
歌が歌えたら歌手、絵が描けたら絵かき、ダンスが踊れたらダンサー。
何も出来ないので監督。 (舞原賢三)
能力を別にすれば、いろいろありますねえ。
庭師、ダンサー、写真家・・・ (三浦淳子)
そもそも、自分は映画監督ではないので、むずかしい質問ですが、現在の仕事(テレビディレクター&作家)じゃなかったら、漁師になりたいです。荒海を渡るのもいいし、小舟で稚魚を釣るのもいいです。一日じゅう、海に出ていたい。できれば、カリブ海かインド洋で。 (山田あかね)
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問3:
あなたにとって「映画」とは何ですか?
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取り憑いたきり離れない永久の高揚感。 (天野裕充)
生き方そのもの (井坂聡)
申し訳ありません。答えられません。 (緒方明)
此の世とあの世の間にある、魅力的な存在。 (北川篤也)
映画づくりは「めしのため」 観る映画は、「娯楽」 (渋谷昶子)
ゲノムDNA内塩基配列情報 (太一)
作るもの。
作る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら作らにゃ損損・・・と思っております。 (瀧本智行)
ていうか、むしろ逆に、"「映画」にとって、この俺って何なの?"ということのほうが、ず~っと長いあいだ 気になってまして・・・。 (檀雄二)
一生棒に振っても悔いの無いもの。 (舞原賢三)
もともと「映画」を観る事が好きで
三度のごはんを食べるように「映画」を観ていたい人間なので
「映画」は「三度のごはん」?
それが高じて、何とかして、自分でも映画を作ってみたいと思い
それも自分の作りたい映画を作ろうとしているので
ちょっと青っぽいですが
「映画」は「私の存在証明」でしょうか。 (三浦淳子)
人生を豊にしてくれる、最高の娯楽であり、芸術であり、身近な友達でもある。映画がなかったら、生き延びることのできなかった日が何日もあったと思う。 (山田あかね)
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【回答者プロフィール】
天野裕充
65・6・17生 東京都
早稲田大学第一文学部在学中からTVドラマ、映画の企画製作に携わり現場経験を積む一方、脚本の執筆を始め、のちフリーに。95(V)「復讐之聖書・学校編」で監督。 (V)95「復讐之聖書・職場編」「同・近隣編」(CG)97「ロマンレーヌ」02「お花屋さん物語」
井坂聡
60・1・2生 東京都
83東京大学文学部卒。在学中は野球部に所属。卒業と同時にフリーの助監督として、主に瀬川昌治、東陽一に師事。テレビドラマ等を数本演出した後、96「〔Focus〕」で劇映画デビューを果たす。 (映)96「〔Focus〕」99「破線のマリス」02「ミスター・ルーキー」03「g @ m e.」07「象の背中」(T)01「人間の証明2001」04「火の粉」07「愛の流刑地」08「奥様は警視総監」など (賞)96毎日映画コンクール新人賞。藤本賞新人賞。
緒方明
59・11・23生 佐賀県
福岡大学中退、石井聰亙に師事。90年代はTVドキュメンタリーを中心に活動。00「独立少年合唱団」で本編デビュー。同作でベルリン映画祭新人監督賞受賞。(T)93~99「驚きももの木20世紀」00~02「ハイビジョンスペシャル」02「私立探偵濱マイク」 (賞)00日本映画監督協会新人賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞。毎日映画コンクール、他。
北川篤也
61・3・14生 大阪府
83近畿大学卒。85日活芸術学院卒。85にっかつ撮影所入社。那須博之、澤田幸弘、根岸吉太郎監督らの作品に助監督としてついた後、92(T)「ラブストーリーを君に '92Love Song」で監督。 (V)95「美姉妹」96「ラブホテルの夜2」97「インフェルノ蹂躙」(映)97「ピエタ」
渋谷昶子
32・3・8生 旧満州大連
中央大学法学部中退。54独立プロ製作のスクリプターとして、五所平之助、山本薩夫、今井正の作品につく。61企画、脚本、演出の仕事を始める。 64(記)「挑戦」は、カンヌ国際映画祭短篇部門でグランプリ受賞。NHK、民放のドキュメンタリー番組。企業、自治体のPRなど。96自主映画「鏡のない家に光あふれ」完成。
太一
71・1・28生 東京都
84フリーのスペシャルエフェクトアーティストとなる。91スペシャルエフェクト映像制作会社エー・ティー・イリュージョンを設立。現在、同社代表取締役。 (3D映)「Pandora!」
瀧本智行
66・10・23生 京都府
早稲田大学除籍後フリーの助監督。降旗康男、高橋伴明等に師事。
05(映)「樹の海」で初監督。
檀雄二
52・3・24生 大阪府
75武蔵野美術大学卒(デザイン専攻)。フリーの助監督として、ピンク映画および日活ロマンポルノ下請作品に就く。山本晋也監督、渡辺 護 監督ほかに師事。その後、CMに移る。85 城戸賞を受賞。08 長篇劇映画『少年』(第一回監督作品)。
舞原賢三
61・9・16生 東京都
81東京写真専門学校(現・東京ビジュアルアーツ)卒業後、フリーで活動。鈴木則文監督に師事する。94年深夜ドラマ「マエストロ」で監督デビュー。
95「闘牌伝アカギ」96「木曜の怪談 怪奇倶楽部」97「雀鬼アカギ」「エコエコアザラク」00「アナザヘブンec」「トワイライトシンドローム」01「ゲット・イット・オン」03「美少女戦士セーラームーン」05「アストロ球団」07「仮面ライダー電王」他。
三浦淳子
60・3・12生 神奈川県
82早稲田大学第一文学部卒。92(ド)「トマトを植えた日」がイメージフォーラムフェスティバル大賞を受賞。97(ド)「孤独の輪郭」(横浜美術館所蔵)04(ド)「枇杷の実待ち」他4作品を東京都現代美術館アニュアル展に出品。08(ド)「空とコムローイ~タイ、コンティップ村の子どもたち」
山田あかね
東京都生
早稲田大学卒業。テレビ制作会社を経て、90年よりフリーのテレビ
ディレクター。95年「終わりのいろいろなかたち」で文學界新人賞受
賞して作家に。テレビドラマの演出の他、脚本、小説の執筆も手が
ける。「ベイビーシャワー」で小学館文庫小説賞受賞。8月
25日発売の最新小説は,映画制作に失敗し、クスリに溺れ、暴
力男と化していく映画監督の姿を同棲する女性の視点から描いた
「まじめなわたしのふまじめな愛情」(徳間書店)。

