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日本映画監督協会 会員名鑑

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契約する準備はできている

2007年08月01日

"契約する準備はできている"    



☆船橋淳監督インタビュー

 

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編集長 女池充

 

『監督に著作権がないということは、
映画の著作者として認められてないってことなんですか?』

監督協会に入会して貰った協約集の中に、契約書の雛形が含まれています。これは1989年に当時の著作権委員会(石田勝心委員長)が2年近くの歳月を掛けて作成したものです。当時の会報には「現在の監督業として、これだけは契約しておきたいという条項にしぼり込ん」だとあります。舩橋さんのインタビューの中でも、『監督は映画の作者としての権利を守るために、契約をしっかり結ぶ必要があります』という言葉がありましたが、監督が映画の著作権者であると認められていない現行の著作権法下であればこそ、契約次第で監督がどれだけの責任を映画に対して果たせるのかが決まってきてしまいます。
単純な話、多くの人に関わってもらって映画を作り上げた張本人として、ボクは映画に対して責任を果たしていきたいだけなんです。「一生この映画の面倒を見ます」「この映画の責任は自分にあります」って大見得切って言い切る覚悟がない人には、著作者/著作権者にはなって欲しくありません。


『みなさんは映画にとっての著作者/著作権者の定義を、
どんなふうに考えてますか?』

監督協会に入って、これまでボクは何も活動をしてきませんでした。今回こうやって編集長という肩書きをいただき、『契約』について考えてみようと思い、かなり中途半端にはなってしまいましたが、インタビューとボクの所感を綴らせてもらいました。
ここから何を始められるかってことだと思ってます。協会員に対してではなく、映画に向けて、お客さんに向けて、自分が受けてきた恩恵を還元していけるよう、その先に、『本映画の著作権は、監督に帰属する』というものがあればなあと、ボクは思っています。
そうして、『ボク、思う』という個人的な心情から脱し、契約を交わすということが広く一般的になるよう、まずは勇気を出して、「あのー、契約のことなんですけど...」と、声を出していきます。

まずはどうあれ契約書を交わしていこうじゃありませんか。
監督側からけしかけていこうじゃありませんか!
それが、著作権や権利関係の問題をクリアにしていく第一歩なのではないでしょうか。今、自分たちが立っている足元からしか、前へ進むことはできないのですから。
契約書すら交わせない底の浅さが、現在の日本映画の抱える幼稚さの元凶のひとつと考えてもいいような気がしてしまいます。

さあ、みんなで声を出していきましょう!

契約書を交わそう!