
サトウ トシキ 「私のセルフ・プロデュース」
強いて言えば、スタッフの数が少ないことでしょうか。演出部が監督を含め3、4人、制作部や美術部がありませんので、演出部がそれらを兼ねています。予算を含め、キャスティングやロケ場所探し、衣裳やメイクのこと、ロケーションの飾り込み、食事の手配等も演出部が担当します。どの仕事も映画作りには欠かせない大切な仕事で、演出部はそれぞれが演出家として、それらを含む全ての仕事を進めていきます。
少人数制での映画作りには、『単純で見えやすい』という利点があります。監督とチーフ助監督、チーフ助監督とその他の助監督、また撮影や照明の技術者とそのアシスタントなどが相談し合って仕事を進めていきますので、お互いの信頼関係が必要になってきます。何々組のように、『ひとつのチーム』が必要になるのです。
各々スタッフは、主体性を持って仕事をこなしていきます。それらがひとつの主体になるよう働きかけ、最後まで見届けることが私の主な仕事です。個々はそれぞれぶつかり、まじり合って、『映画という主体』を形作ります。
私はできるだけ同じスタッフで仕事ができるよう心掛けています。好きな人と仕事が出来るのをいつも楽しみにしています。仕事以外での付き合いはあまりありません。
50:50=『お互い様』の関係でいるためです。お互いがいい距離を持って仕事に臨めるよう、決して馴れ合いにならぬよう、それぞれが、『好きな仕事に集中できる環境作り』が出来るよう努めています。そしてお互い刺激し合い、少しでも成長していけたらなあと思っています。それはプロデューサーや役者さん、脚本家や音楽家に対しても同じことが言えると思っています。
適度な距離感、それを保ちながら映画作りをしていくこと、そして好きな人達と映画を作り続けることが、『私のセルフ・プロデュース』です。
![]()
サトウ トシキ
|
||
|