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特集

日本映画監督協会 会員名鑑

創立80周年・80th Anniversary

2016年05月02日

日本映画監督協会劇場(2016年2月27~28日)に参加の佛田 洋監督からの寄稿です。 監督協会会報2016年4月号からの転載です。

 「ウルトラマン対仮面ライダーin浅草
                     佛田 洋

 僕は元々特撮監督である。たまたまVシネマで「ウルトラマン対仮面ライダー」という短編を監督したきっかけで監督協会に入れて頂いた。そして今回テレビの仮面ライダーなどでご一緒した舞原監督からの突然のお電話でこのイベントに参加する事と相成った。久しく協会にも顔を出さず不義理していたものでここは二つ返事でOKしたのが運の尽き。事前にこれまたテレビのスーパー戦隊シリーズでご一緒した須上監督が色々と進行表を作ってくれていたので大枠は分かった。が、しかし分刻みの細かい段取りは大雑把な私には少々荷が重い。まあ途中のヒーローソングライブだけは鈴木美潮さんが得意の司会をやっていただけるという事で一安心。
 そして本番当日。朝9時に会場につくともう何人かのお客さんの行列が。聞けば遠くは岐阜県からいらっしゃった方も。まあとにかく特撮ファンはある意味濃い方が多いので(笑)。一方控え室では有名な監督達が私たちのために色々と走り回っておられる。話しかけたいやら申し訳ないやらで、もう頭一杯。ふと見ると控え室の大広間にどっかと座って牢名主よろしく陣頭指揮をとっていらっしゃる日笠宣子監督が。続いて崔理事長、井坂委員長、小中監督、別所哲也氏等が続々とお見えになる。ご挨拶もしないといけないしトークショーの段取りもおさらいしたい。ああ司会ってこんなに大変だったのか。カンペの原稿を必死で読み返す僕を見て「人がうろたえてるところを見るのはたのしいねえ。」と笑ってる崔理事長。
 そして幕が開いた。前説は高原秀和監督のガールズユニットlovepunkから本橋由香ちゃん。激走戦隊カーレンジャーのヒロインでもある彼女の突然の登場に会場はいきなりヒートアップ。そして俺、参上!はっきり言って一言めはほとんど覚えていないが何がどうなったか会場がドッと湧いたのは覚えている。崔理事長が後で「佛田の方が人気あってくやしい(笑)」とおっしゃっていたとかいないとか。これで自分の中で何かが吹っ切れて「ULTRAMAN」上映後のトークショーも半分グダグダになりつつも小中監督や別所氏に色々と突っ込んで笑いがとれた。一番受けたのはウルトラマンの新作映画の宣伝で監督が協会員ではないって言ったとき(笑)。
 さて次のヒーローソングライブぐらいは休憩できるかなと思ったのもつかの間、今度は半田健人君、芳賀優里亜ちゃん、田﨑監督のお迎えと段取り打合せ。聞きたかったなあ、ヒーローソング。詳しくは読売オンライン「特撮ヒーロー番組の役割、伝わった?」という鈴木美潮氏のコラムを参照されたし。
 そして「仮面ライダー555 パラダイスロスト」の上映を挟んで本日最後のトークショー。僕が段々疲れて来たので司会はトークがうまい半田君におまかせ。しかもこの3人さっきまでお客さんと一緒に熱狂してこの映画を見ていたので話が熱いこと熱いこと。僕はたまに茶々入れて「この頃のライダー映画は数が多すぎる!」とか。観客大爆笑。
ふと最前列見るといつのまにかライダー映画のプロデューサー達もいるではないか(笑)。
やばい!口が滑った。あわてて強引に締めに入ったのでまたしてもお客さん爆笑。お粗末な司会だったがともあれ全て終了出来た。
 振り返ればまさか監督協会でウルトラマンと仮面ライダーを鑑賞する日が来ようとは。ちょっと真面目な話をすると、このように特撮ものと言われる映画が他の名画と同様にフィルムで再上映されるチャンスは本当に少ないのである。何だか特撮ヒーローも日本映画の仲間に入れてもらえた感じがしてちょっとほっこりした一日だった。